指圧とは?
指圧(しあつ)は日本生まれの伝統的な手技療法です。《指》は手の指、《圧》は押すことを意味します。指圧は今から100年以上前の明治時代から大正時代にかけて、按摩や導引などの日本古来の伝統療法と、西洋のカイロプラクティックやオステオパシーの技術を取り入れたものとして作られました。日本では広く浸透しており、世代を問わずに親しまれています。また、海外でも《 SHIATSU 》として知られており、フランス、イタリア、スペイン、カナダなど各国でその技術を学ぶ人々が増えています。
指圧の効果
指圧では術者は指や手の平で身体の様々な部位に圧を加えることで疲労の軽減や不調の改善を図ります。主な効果は筋肉のこりや痛みの軽減、姿勢の歪みの改善、循環の促進、反射作用による内臓機能の改善などです。また、リラックス効果があることから精神的なストレスに対しても効果があります。日本では代替医療の一つとされ、指圧を専門に行う「指圧師」は厚生労働省より国家資格として認められています。
主に以下の症状に対して効果が期待できます。
- 慢性疲労
- 精神的なストレス
- 頭痛、片頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 不眠症
- 手足のしびれ
- 自律神経系の不調
- 消化器の不調
- 関節の痛み
- 足のむくみ
- 猫背、反り腰、ストレートネックなどの不良姿勢による不調
- スポーツパフォーマンスの向上、ケガの予防
指圧とマッサージの違い
指圧と西洋のマッサージとの違いは身体への触れ方にあります。 マッサージは身体の表面を撫でる・揉む動作が中心であるのに対して、指圧は身体の各部をピンポイントで圧迫します。圧が身体の深部に浸透し、拡がっていくような感覚は指圧ならではと言えるでしょう。また、布団、畳、椅子など場所を問わないことや、オイルなどを使用せずに服の上から行う点も指圧の特徴です。
指圧と東洋医学
東洋医学とは、今からおよそ2千年前の中国で行われていた医学を発祥とした医学理論です。西洋医学が身体の局所を治療するのに対して、東洋医学は身体全体の働きの調和を図り、病気を予防することが第一と考えます。他にも、身体中を流れるエネルギー《気》の概念や、身体を自然界の物質に例える《五行思想》など、西洋医学にはない考え方が多くあります。指圧には東洋医学の概念が取り入れられており、主に経穴(※)というポイントを刺激して痛みを軽減したり、内臓や自律神経の働きを整えます。
*経穴(ツボ):東洋医学の概念で、主に鍼灸の治療に用いられるポイント。全身に300以上あり、刺激することで様々な効果が得られる。
指圧のプロフェッショナルとは?
指圧を職業とする人々は指圧師(しあつし)と呼ばれます。指圧は一見するとシンプルな方法のため簡単に見えますが、ただ闇雲に押すだけでは指圧とはいえません。指圧の効果を正しく得るためには、身体の構造を知り、一人ひとりに適した方法で行う技術が必要となります。そのため日本では養成校で西洋医学・東洋医学と指圧の技術を学び、国家試験に合格することで初めて指圧師として認められることになります。
日本で古来より行われてきた『手当て』を起源に始まった指圧は、現代では指圧治療院、リラクゼーション施設、スポーツ分野などの幅広い分野で行われています。
コンタクト
営業時間
月曜日〜土曜日 | 9:00 - 19:00 |
お休み | 日曜日・祝祭日 |
住所
8 chemin de Fondacle
13012 MarseilleEメール
電話